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露清同盟密約 ろしんどうめいみつやくLu-Qing tong-meng mi-yue; Lu-Ch`ing tung-mêng mi-yüeh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

露清同盟密約
ろしんどうめいみつやく
Lu-Qing tong-meng mi-yue; Lu-Ch`ing tung-mêng mi-yüeh

露清密約,李鴻章=ロバノフ協定ともいう。 1896年 (清,光緒 22年) モスクワロシア,中国清朝間に結ばれた秘密協定。清朝代表李鴻章,ロシア代表 A.ロバノフ=ロストフスキー外相,S.ウィッテ蔵相。ロシアはシベリア鉄道を満州に延長する意図から,95年日本に対する三国干渉で清に恩を売ったことの代償として,李鴻章に強請し,条約締結に成功した。条約の内容は,(1) 日本の満州,朝鮮,ロシアへの侵略の際における共同防衛,(2) 戦時,中国港湾をロシア海軍に開放,(3) 兵員輸送のため,北満州を横断してウラジオストクにいたる鉄道敷設権をロシアに与えるなどの内容で,ロシアの満州進出の端をつくった。しかし日露戦争中は,ロシアの露骨な満州侵略が行われたため,清国は中立の態度をとった。

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世界大百科事典 第2版の解説

ろしんどうめいみつやく【露清同盟密約】

1896年6月3日,モスクワにおいて清国全権李鴻章とロシア外相ロバノフ・ロストフスキー,蔵相ウィッテとの間で調印された条約。〈李・ロバノフ条約〉ともいい,中国では〈中俄密約〉と呼ぶ。日清戦争後の高まる〈連露拒日〉論を背景に清国政府はロシアと軍事同盟を結ぶ道を模索した。他方,ロシアは1891年に着工していたシベリア鉄道の満州通過を強く希望した。96年3月,ロシア皇帝ニコライ2世の戴冠式に李鴻章が慶賀使として訪露した機会に交渉が行われ,両国おのおのの思惑の妥協的産物としてこの秘密条約は成立した。

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