青少年旅行村(読み)せいしょうねんりょこうむら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「青少年旅行村」の意味・わかりやすい解説

青少年旅行村
せいしょうねんりょこうむら

各市町村が国の補助を受け、自然が豊かに残されている全国80か所(2002)の高原山林渓谷海浜などに整備した施設。いずれも都会を離れた静かな山村漁村の中にあり、新鮮な空気と陽光を全身に受けて、数日をゆっくりと過ごすための野外レクリエーションの場である。青少年旅行村には完備したキャンプ場、集会や野外スポーツを楽しむ広場、遊歩道、集会室や、浴室を備えた中央管理棟があり、キャンプ場での食事材料、貸しテント、毛布、炊事道具も整っている。宿泊はキャンプ場のほかケビン、バンガローがあり、旅行村区域の内外にユースホステル国民宿舎民宿のある所もある。また10か所に旅行村直属のユースロッジ(青少年旅行村宿舎)があり、国民宿舎と同じで家族も利用できる。

[沢 史生

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「青少年旅行村」の意味・わかりやすい解説

青少年旅行村
せいしょうねんりょこうそん

各市町村が管理運営を行なう,青少年のための野外レクリエーション施設。大自然のなかでの青少年の健全な育成と旅行の推進,および一般民家を民宿として利用するなどの過疎地域資源の有効利用を目的として構想された。1971年,運輸省の施設整備補助金を受けて日本観光開発財団(1992日本観光協会に統合)が整備を担い,全国 16ヵ所に開いた。キャンプ場やロッジ,バンガローなどの宿舎のほか,運動広場,農園,スキー場,海水浴場,船遊び場,ハイキング道路,サイクリング道路,登山道路などが整備されている。一方,1978年以降,家族旅行に適した滞在型の観光レクリエーション施設として整備されたのが家族旅行村である。

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