青糸（読み）せいし

精選版 日本国語大辞典

せい‐し【青糸】

〘名〙

① 青色の糸。〔杜甫‐青糸詩〕

② 新芽がふいて、青く垂れている細い柳の枝をたとえていう語。

※経国集（827）一〇・三月三日於西大寺侍宴応詔〈石上宅嗣〉「青絲柳陌鶯歌足、紅桃渓蝶舞新」 〔王褒‐奉和趙王途中詩〕

③ 黒く美しい髪をたとえていう語。

※太平記（１４Ｃ後）六「青糸(セイシ)の髪疎(おろそか)にして、いつの間に老は来りぬらんと怪しまれ」 〔李白‐将進酒歌〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

せい‐し【青糸】

１ 青色の糸。
２ 新芽がふいて、青く垂れている柳の枝のたとえ。
３ 黒くて美しい髪のたとえ。
「―の髪みぐし、紅玉の膚はだえ」〈樗牛・滝口入道〉

出典　小学館

普及版 字通

【青糸】せいし

青い糸飾り。柳条や黒髪にたとえる。唐・李白〔将進酒〕詩　君見ずや、高堂のに白髮を悲しむを　には絲の如きも、にをす

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出典　平凡社「普及版 字通」