面対称（読み）メンタイショウ

デジタル大辞泉

めん‐たいしょう【面対称】

一平面に関してある二点が、相互間をその平面によって垂直二等分される位置関係にあること。図形では、一つの平面を平面鏡として、ある図形が、その平面鏡に映した物体と像とのような関係にあること。
[類語]対称・線対称・点対称・対称的・相称・左右相称・シンメトリー・シンメトリカル

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

めん‐たいしょう【面対称】

1. 〘 名詞 〙
2. ① 二つの立体図形の関係の一つ。二つの立体図形の対応する二点を結ぶ直線がすべて一定の平面によって垂直二等分されるならば、この二つの図形はその平面に関して面対称であるという。
3. ② 立体図形の性質の一つ。立体図形を一つの平面によって二つの部分に分けたとき、それら二つの部分がその平面に関して対称となるならば、その図形はその平面に関して面対称であるという。たとえば、球は中心を通る平面に関して面対称である。

出典　精選版 日本国語大辞典

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

面対称
めんたいしょう
plane symmetry

空間における対称。 (1) 平面πと点Aがあるとき，Aからπへ垂線 AHをおろし，AHをHのほうへ延長して，その上に点A′を AH＝HA′となるようにとる。このとき，AとA′とは平面πに関して面対称であるといい，A′をAの対称点，πをAおよびA′の対称面という。 (2) 図形 F上のすべての点の，平面πに関する対称点全体によってできる図形を F′とするとき，Fと F′とは平面πに関して面対称であるといい，πを対称面という。また1つの図形 Fがπに関して面対称であるとは，Fをπで分けたとき，その両側の部分がπに関して面対称になる場合のことである。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

改訂新版　世界大百科事典

面対称 (めんたいしょう)

→対称

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

世界大百科事典（旧版）内の面対称の言及

【対称】より

…この対応をπを対称面とする対称変換と呼び，対応する2点P,P′をπに関する対称点という。また，この変換で図形Fが図形F′にうつるとき，FとF′はπに関して面対称と呼び，とくにF＝F′のときFをπに関して面対称な図形という(図c)。鏡に写した顔はもとの顔と鏡の面に関して面対称といえる。…

※「面対称」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」