古代の部(べ)の一種。舎人部(とねりべ)とともに、倭(やまと)王権の親衛軍の中核を構成していたとみられる。「靫部」ともつくり、実例としては、刑部靫部(おさかべのゆげいべ)、白髪部靫負(しらがべのゆげい)、勾靫部(まがりのゆげいべ)などで、名代(なしろ)・子代(こしろ)との密接な関連がうかがえる。かつては、大伴連(おおとものむらじ)氏の負名品部(ふみょうともべ)とする見解もあったが、今日では、舎人(とねり)・膳夫(かしわで)などとともに、国造(くにのみやつこ)の子弟よりなる靫負(トモ)と、それを資養すべく設置された名代・子代(べ)を、大伴氏が統轄するという、官司制的な構造をもつ組織とみられている。そして令(りょう)制下では、衛門府(ゆげいのつかさ)に機能の一部が継承されている。
[大橋信弥]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新