韓 愈(読み)かんゆ

旺文社世界史事典 三訂版 「韓 愈」の解説

韓 愈
かんゆ

768〜824
唐中期の名文家・政治家
字 (あざな) は退之 (たいし) 。性格は剛直で,憲宗仏骨宮中に迎えたのに反対して,広東潮州に左遷された。儒学優位を唱え,仏教異端として排撃した。また六朝 (りくちよう) 以来の四六騈儷体 (しろくべんれいたい) のように技巧的な文章を批判し,漢以前の比較的自由な古文復興を主張した。同時代の柳宗元 (りゆうそうげん) ,宋の欧陽脩 (おうようしゆう) らとともに唐宋八大家に数えられる。

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