順義(読み)ジュンギ

デジタル大辞泉 「順義」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぎ【順義】

道義に従うこと。
「かく世をのがれ身を捨てて、山に入るは―ならずや」〈謡・高野物狂
多く義理順義」の形で)世間に対する義理
「世の中の、義理―を知るが最後貧乏神が乗り移る」〈浄・傾城酒呑童子

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精選版 日本国語大辞典 「順義」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐ぎ【順義】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 道義に従うこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「政道じゅんぎにして、まつり事専ならば」(出典:曾我物語(南北朝頃)三)
    2. [その他の文献]〔書経‐周書・畢命伝〕
  3. 世間に対するつとめ。世間の義理。多く、「義理順義」の形で用いる。
    1. [初出の実例]「ショニンニ タイシテ タイセツ アルコトワ jungui(ジュンギ) ナリト」(出典:コンテムツスムンヂ(捨世録)(1596)一)
    2. 「あだごとに、金銀を多くつひやす人、すべき義理順義(ジュンギ)をもなさず」(出典:仮名草子・他我身の上(1657)一)
  4. 長幼の順序の義理。
    1. [初出の実例]「今所望喝食以理運之儀白歟。然者可御免。若又非順義壁書之旨不之」(出典:蔭凉軒日録‐文明一八年(1486)一一月一九日)
    2. 「惣領をつかはすの順儀なりといふ事は」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)二)

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普及版 字通 「順義」の読み・字形・画数・意味

【順義】じゆんぎ

正に従う。

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