朝日日本歴史人物事典 「須田官蔵」の解説
須田官蔵(初代)
生年:宝暦5(1755)
江戸後期の須田新田(茨城県波崎町)の開拓者。先祖は上野国(群馬県)の豪族。宮蔵の代に江戸高輪で商業を営み成功。荒蕪地開拓の志を持ち文政3(1820)年須田新田の開拓に着手。砂丘地帯の開拓は困難をきわめ,業半ばにして死去。事業は2代目官蔵(1796~1836)に引き継がれたが,2代目は,農閑期の漁業による肥料の自給などで開拓の基礎を確立。3代目官蔵(1829~99)も事業を継承した。
(須田有信)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報