風越山(読み)カザゴシヤマ

デジタル大辞泉 「風越山」の意味・読み・例文・類語

かざごし‐やま【風越山】

長野県飯田市西部にある山。標高1535メートル。かざごしのみね。ふうえつざん。[歌枕
「吹き乱る―の桜花ふもとの雲に色やまはん」〈夫木・二〇〉
長野県木曽郡上松町にある山。標高1699メートル。木曽山脈西側に位置する。かざこしやま。

ふうえつ‐ざん〔フウヱツ‐〕【風越山】

かざごしやま

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「風越山」の意味・読み・例文・類語

かざごし‐やま【風越山】

長野県南部、飯田市の西方にある山。木曾山脈一峰。標高一五三五メートル。歌枕。ふうえつざん。権現山風越の峰。
千五百番歌合(1202‐03頃)一二四番「梅の花をちのふもとにさきにけりにほふにしるきかさこしの山〈藤原公継〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本歴史地名大系 「風越山」の解説

風越山
ふうえつざん

飯田の市街地の北西部にそびえ立ち、下伊那郡上郷かみさと町との境に位置する。標高一五三五メートル。木曾山脈南部の念丈ねんじよう(二二九一メートル)から南に張り出した尾根の延長上にある。山頂に白山妙理大権現が祀られているところから、権現ごんげん山ともよばれてきた(→白山神社。山頂は赤石山脈をはじめ下伊那郡下をほとんど展望できる景勝地で、山容の美しさも加わって、飯田市のシンボル的存在として市民から親しまれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android