細胞が固形物質を細胞内に取り入れる活動をいい、貪食(どんしょく)または食作用ともよぶ。一方、液体が取り込まれる場合を飲細胞活動という。しかし、両活動とも、その機構は本質的には同じで、両者をまとめてエンドサイトーシスendocytosisとよぶ。食細胞活動において、細胞膜に吸着した固形物は、膜の突出により包み込まれ、食胞(液胞ともいう)として細胞内に入る。食胞はリソゾームと合体し、内容物はリソゾームの加水分解酵素により分解される。アメーバなどの原生動物では、食細胞活動により食物摂取を行う。後生動物では、食細胞活動をもつ細胞をとくに食細胞とよび、白血球、組織球、肺胞や腹腔(ふくこう)のマクロファージ、細網内皮系の細胞(骨髄、脾臓(ひぞう)、リンパ節の細網細胞、肝臓のクッパー細胞)などにこの活動がみられる。白血球は病原菌などの異物を、他の食細胞は死んだ細胞、組織片などの老廃物や異物を、それぞれ取り込んで細胞内消化を行い、生体の防衛および清掃に役だっている。
[高橋純夫]
『和合治久著『昆虫の生体防御――食細胞の不思議』(1983・海鳴社)』▽『和合治久著『動物の血液細胞と生体防御』(1997・菜根出版)』
[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新