餡こ(読み)アンコ

デジタル大辞泉 「餡こ」の意味・読み・例文・類語

あん‐こ【×餡こ】

あんのこと。
膨らみをもたせたり、形を整えたりするために、中に詰めるもの。あん。「グローブ餡こ
[類語]小倉餡粒餡潰し餡漉し餡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「餡こ」の意味・読み・例文・類語

あん‐こ【餡こ】

  1. 〘 名詞 〙 「あん(餡)」の俗語
  2. あん(餡)
    1. [初出の実例]「我(お)れが餡(アン)この種なしに成って最(も)う今からは何を売らう」(出典たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一四)
  3. 中に包まれているもの。ある物の中にはさんだり、つめこんだりするもの。
    1. [初出の実例]「女達のあんこの出たフェルトがぴちゃぴちゃ高く鳴り始めると」(出典:時間(1931)〈横光利一〉)
  4. 特に、束髪などの前髪の中に入れる梳毛(すきげ)その他の呼び名。
    1. [初出の実例]「鬢を前髪へアンコを入れて思ふさま張出させ」(出典:腕くらべ(1916‐17)〈永井荷風〉七)

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