新撰 芸能人物事典 明治~平成 「館山甲午」の解説
館山 甲午
タテヤマ コウゴ
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報
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大正・昭和期の平曲家(前田流)
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
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[平曲の現状]
平曲は全体的に衰退はしたが,その詞章や曲節は,平曲以後の能,狂言,浄瑠璃,地歌,箏曲など多くの伝統音楽に影響を与えた。館山漸之進の末子館山甲午(こうご)(1894‐1989)が仙台にあって平曲の伝承・普及に力を尽くした。また荻野検校以来の伝統をもつ名古屋でも,箏曲家の井野川幸次(1904‐85),三品正保(1920‐87),土居崎正富(1920‐ )の3人が10曲ほどの前田流平曲を伝え,後継者育成のほかに,盲人音楽家にゆかりの深い弁天祭(5月第1土・日曜)や荻野検校の命日(6月22日)などに平曲を奉納する伝統を守った。…
…詞章改訂派の波多野流が京都を活動の中心としたのに対し,前田流は江戸を根拠地とし,参勤交代などによって全国に広まった。なかでも津軽藩は熱心で,数少ない平曲の伝承者の一人であった館山甲午(1894‐1989)の祖は津軽藩士である。江戸中期に活躍した荻野検校は名古屋で譜本《平家正節(へいけまぶし)》を作り,これが前田流の正本として全国に広まった。…
※「館山甲午」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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