首掛芝居(読み)クビカケシバイ

デジタル大辞泉 「首掛芝居」の意味・読み・例文・類語

くびかけ‐しばい〔‐しばゐ〕【首掛(け)芝居】

江戸時代大道芸人形を入れた箱をひもで首に掛け、その箱の上で人形を操るもの。傀儡くぐつ回し。木偶でこ回し。

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精選版 日本国語大辞典 「首掛芝居」の意味・読み・例文・類語

くびかけ‐しばい‥しばゐ【首掛芝居】

  1. 〘 名詞 〙 人形芝居一つ大道などで人形箱をひもで首に掛け、その箱の上を舞台として人形をあやつって見せるもの。くぐつまわし。でこまわし。山猫まわし
    1. [初出の実例]「傀儡師(クビカケシバイ)風呂敷手妻の懐、遊女芸子の調房(みじまいべや)もいづれか楽屋にあらざるをや」(出典:滑稽本・楽屋方言(1804)自序)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「首掛芝居」の意味・わかりやすい解説

首掛芝居
くびかけしばい

近世における傀儡師 (かいらいし) の芝居人形遣いが,街頭などで,小さな箱状の舞台を首に掛け,人形を舞わせて見物に見せたもの。近世後期以後は衰微した。恵比須回し (夷回し) ,山猫回しなどともいう。

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