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首藤康之 しゅとうやすゆき

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知恵蔵2015の解説

首藤康之

ダンサー。1971年11月11日生まれ、大分県大分市出身。幼い頃、「屋根の上のバイオリン弾き」を観たことをきっかけに舞台に興味を持ち、9歳でバレエを始める。小学生の時に単身でニューヨークへ行き観劇をしたりレッスンを受けたりし、中学時代には、単身でニューヨークやロンドンに度々向かいレッスンを受けた。
高校に進学したが数日で退学、15歳で東京バレエ団に入団。19歳の時、「眠れる森の美女」のデジレ王子で初主演。その後、「ラ・シルフィード」を始め数々のクラシック・バレエに主演。同時に、現代作品でも力を発揮、モーリス・ベジャール振り付けの「M」世界初演で聖セバスチャン役を踊り注目され、「ボレロ」、「ペトルーシュカ」、「ザ・カブキ」など数々のベジャールの代表作を踊った。ジョンノイマイヤーやイリ・キリアンなどの作品にも多数出演。2002~03年には、男性が白鳥を踊るマシュー・ボーン振り付け「白鳥の湖」にザ・スワン/ザ・ストレンジャー役で主演、世界で高く評価された。
04年、東京バレエ団を退団し特別団員に。ますます、活躍の場が広がった。浅野忠信監督の映画「トーリ」に出演したり、05年にはジョー・カラルコ演出「SHAKESPEARE'S R&J」でストリートプレーにも挑戦したりしている。06年には、東京バレエ団に客演し、ディアギレフ・プロで「牧神の午後」、「ペトルーシュカ」、ベジャール・プロで「ギリシャの踊り」を踊った。
07年、自身のスタジオ「THE STUDIO」をオープン。同じ年、ベルギー王立モネ劇場でシディ・ラルビ・シェルカウイ振り付け『アポクリフ』世界初演に出演、この作品はそれ以後、ドイツデュッセルドルフでのNRW国際ダンスフェスティバルダブリン国際ダンスフェスティバルで公演を重ねた。10年には日本でも上演されて高い評価を受け、今後も世界各地での上演が予定されている。これらの成果から、10年度第42回舞踊批評家協会賞を受賞。
また、09年頃から、長年ネザーランド・ダンス・シアターで活躍した後日本に戻っている中村恩恵とともに創作活動を行うようになり、「The Well-Tempered」、「時の庭」、「Shakespeare THE SONNETS」といった作品を創作。11年の「Shakespeare THE SONNETS」の成果として、第62回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。
中性的な柔らかい動きが魅力で、性別を超越した表現が観る者の心にしみ入るダンサー。彼は今、演技者としてただ踊るだけでなく、作品を上演するに当たって企画段階から関わってゆけるアーティストとして、世界中で活躍している。

(菘(すずな)あつこ  フリーランス・ライター / 2012年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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