首鼠(読み)シュソ

デジタル大辞泉 「首鼠」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐そ【首×鼠】

《穴から首を出して辺りのようすをうかがっているねずみの意から》どうすべきか心を決めかねていること。ぐずぐずしていて態度が決まらないこと。

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精選版 日本国語大辞典 「首鼠」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐そ【首鼠】

  1. 〘 名詞 〙 ( 穴から首だけを出して外をうかがっている鼠の意 ) 迷いがあって決心のつかないことをたとえていう語。また、あちらこちらに付き従うこと。内股膏薬(うちまたごうやく)。→首鼠両端
    1. [初出の実例]「以断逆賊首鼠之要害者」(出典:続日本紀‐宝亀一一年(780)一二月庚子)
    2. 「今より後、王子誕生あらんかとて、首鼠(シュソ)して事を決し給はざるは」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)続)
    3. [その他の文献]〔沈約‐斉故安陸昭王碑文〕

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普及版 字通 「首鼠」の読み・字形・画数・意味

【首鼠】しゆそ

進退に迷う。〔三国志、呉、諸恪〕山越、阻を恃(たの)み、(ひん)(朝貢)せざること世、(くわん)なれば則ち首鼠(両端を持)し、なれば則ち狼(らうこ)す。皇赫然、命じて將(まさ)に西征せんとす。

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