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香川修徳 かがわしゅうとく

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

香川修徳
かがわしゅうとく

[生]天和3(1683)
[没]宝暦5(1755)
江戸時代中期の儒医。字は太冲,修庵または一本堂と号す。後藤艮山 (ごとうごんざん) に師事。古医方,儒医の大家。主著に『一本堂薬選』『一本堂行餘医言』がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

かがわしゅうとく【香川修徳】

1683‐1755(天和3‐宝暦5)
江戸中期に活躍した医師で,字は太冲,号は修庵または一本堂。姫路に生まれたが,京都に出て,伊藤仁斎に儒学を,後藤艮山(こんざん)に医術を学び,〈聖道と医術はその根本を一つにする〉と儒医一本の説を立て,みずから一本堂と号した。実証を旨とする古方家の一人として,思弁的な陰陽説や五行説を排し,病気の症候と経過を忠実に観察しながら治療を行った。彼の学説は《一本堂行余医言》全22巻に,また治療は《一本堂薬選》にまとめられ,そのうち前者の1巻(巻五)では驚,癲,狂の総称として癇の概念を当て,今日の精神医学につながる内容を記載している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

香川修徳
かがわしゅうとく
(1682―1754)

江戸中期の儒医。播磨(はりま)国(兵庫県)姫路(ひめじ)の人。字(あざな)は太冲、修庵・一本堂と号す。18歳のとき京都に遊学し、古医方の大家後藤艮山(こんざん)について医学を修めるかたわら、師の勧めに従って伊藤仁斎(じんさい)に師事して儒学を修めた。5年にして古今の医書を読破し、古医方の説を大いに広めた。儒医一本説を唱え、聖道と医術とはその本を一にすることを力説した。五運六気説をつとめて排斥し、実験に基づく医方を行うことを旨とした。『一本堂薬選』『一本堂行餘医言』などを著し、その門人は400余人を数えたという。[大鳥蘭三郎]

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世界大百科事典内の香川修徳の言及

【古医方】より

…それは儒学における革新の古学と思想的立場を同じくし,古学に先行して発足したが,その発展には古学思想の影響が大きく,その背景には,当時の商業経済社会の進展に応じ,社会に根ざした経験‐客観‐実証主義の社会思潮がある。古医方は名古屋玄医の唱道に始まり,後藤艮山(こんざん)を事実上の祖とし,その門下の香川修徳によって自覚的に唱えられ,山脇東洋,永富独嘯庵ら傑出した医家がこの派から出現。また吉益東洞は異色の古医方家として一世を風靡(ふうび)した。…

【精神医学】より


[日本]
 日本でも,中国の古医書をもとにした精神病の理論と治療は702年施行の〈大宝令〉の規定以来受けつがれてきたが,これが一応の学問的体系を完成するのは江戸時代中葉である。《一本堂行余医言》全22巻(1807∥文化4)の巻五で精神病を詳述した香川修徳,《療治茶談》(1808)で独特の心疾論を展開した田村玄仙,吐方を一種のショック療法として精神病に用いた中神琴渓,その門下で《吐方論》(1817)を著した喜多村良宅らの貢献が注目される。とりわけ,江戸で10年間に1000人以上の精神病者を治療して名をあげた土田献(翼卿)は日本で最初の精神科専門医と目され,その治療経験をまとめた《癲癇狂経験編》(1819∥文政2)は日本最初の精神医学専門書とみなされる。…

【肉食】より

…西欧の知識の洗礼をうけた蘭学者などが公然と肉食するようになり,一般にもこれを歓迎する者が多く,江戸で獣店(けものだな),ももんじ屋などと呼ばれた獣肉店が繁盛するようになった。儒医香川修徳(しゆうとく)(1683‐1755)のように,〈邦人ハ獣肉ヲ食ハザル故ニ虚弱ナリ〉と栄養面から肉食の必要を説いた人もあり,寺門静軒のように,たわむれであっても来世は獣肉になりたいなどという者もあった。しかし全体としては,国学者などを中心にあくまで肉食を不浄視する保守派のほうが多く,幕末にいたるまで肉食の是非についての論議が盛んに行われた。…

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