馬出し(読み)ウマダシ

デジタル大辞泉 「馬出し」の意味・読み・例文・類語

うま‐だし【馬出し】

直線馬場で馬を乗りだす所。馬場本ばばもと。⇔馬留うまとど
一条の―のいへの下にして死にけり」〈今昔・一三・一〇〉
味方人馬出入り敵方に知られないように城門の外に半円形に築いた土手
「―と申すものは城取りまなこにて候」〈甲陽軍鑑二五

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「馬出し」の解説

馬出し
うまだし

枡形(ますがた)とともに最も発達した城館の出入口形態。16世紀後半に出現し,近世城郭で広く用いられた。城館の要所の出入口前の堀の対岸に築かれた橋頭堡(きょうとうほ)で,広場と道の屈曲を組み合わせて造られた。ヨーロッパではバービカンとよばれ,13~15世紀に発達。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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