馭戎慨言(読み)ぎょじゅうがいげん

精選版 日本国語大辞典 「馭戎慨言」の意味・読み・例文・類語

ぎょじゅうがいげん【馭戎慨言】

江戸中期の国学書。二巻。本居宣長著。寛政八年(一七九六)刊。古代から秀吉朝鮮への出兵までの、日本中国・朝鮮との交渉を、古道立場から論評した書。後の国学者影響を与えた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「馭戎慨言」の意味・わかりやすい解説

馭戎慨言
ぎょじゅうがいげん

「からおさめのうれたみごと」ともいう。本居宣長著。2巻4冊。安永6 (1777) 年 12月に成り,翌2月浄書,渡辺重名,鈴木朗の序で,寛政8 (96) 年刊。古代から近世初頭にいたる日本と中国,朝鮮との外交史を研究し,論評したもの。『本居宣長全集』『有朋堂文庫』『新註皇学叢書』などに所収

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旺文社日本史事典 三訂版 「馭戎慨言」の解説

馭戎慨言
ぎょじゅうがいげん

江戸後期,本居宣長の国学書
1777年刊。2巻。正しくは「からおさめのうれたみごと」と読む。宣長の古道説を端的に表現したもので,崇神天皇から徳川家康に至る日本と朝鮮・中国との交渉の例をあげ北条時宗豊臣秀吉の毅然たる態度を賞賛し,中国書籍の虚構批判,日本尊重を説いた。

馭戎慨言
からおさめのうれたみごと

ぎょじゅうがいげん

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