駆出し(読み)カケダシ

デジタル大辞泉 「駆出し」の意味・読み・例文・類語

かけ‐だし【駆(け)出し/×駈け出し】

山伏修行を終えて山を下りることの意の「駆け」から。修行を終えたばかりの意》その物事を始めたばかりで未熟なこと。また、その人。新米しんまい。「駆け出し記者
[類語]新米新人新顔新入りフレッシュマンニューフェース新参新手帰り新参ルーキー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「駆出し」の意味・読み・例文・類語

かけ‐だし【駆出・駈出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 走り始めること。また、他の土地へ逃げること。出奔すること。かけいで。
    1. [初出の実例]「また何も情合(わけ)のないものが駆出(カケダ)しも仕ますまいね」(出典人情本・閑情末摘花(1839‐41)五)
  3. ( もと、山伏が峰入りの修行を終えて山から出ることを、「かけいで」また「かけで」といい、そういうときの山伏は、身に霊力がみなぎっていると考えられていたが、そのことが忘れられ、山から出たばかりということに重点がおかれるようになったところから ) 物事をやり始めたばかりで慣れていないこと。初心、未熟であること。また、そのような人。
    1. [初出の実例]「うぬらが様に駈出(カケダ)しのすり同様な小野郎とは又悪党の質(たち)が違ふ」(出典:歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)四幕)

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