新手(読み)アラテ

デジタル大辞泉 「新手」の意味・読み・例文・類語

あら‐て【新手】

戦い試合などにまだ参加していない元気な軍勢、また、選手。「新手を繰り出す」
新しくその仲間に入った人。新顔。「新手業者」⇔古手
今までと違う新しい方法手段。「新手犯罪」「新手を編み出す」⇔古手
[類語](1後詰め/(2新人新顔新入りフレッシュマンニューフェース新参新米帰り新参駆け出しルーキー3新しいあら新規さら新調新型新式新来

しん‐て【新手】

新しいやり方。新しい趣向。あらて。「新手広告

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「新手」の意味・読み・例文・類語

あら‐て【新手・荒手】

  1. 〘 名詞 〙
  2. そのことに新しくたずさわる者。特に、これから戦闘を控え、まだ疲労していない軍勢をいう場合が多い。
    1. [初出の実例]「前(さき)の五百騎をとどめおきて、荒手五百騎を相具して」(出典平治物語(1220頃か)中)
    2. 「此時数十人の新手(アラテ)巡査が右より左より馳つけつつ」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉一四)
  3. 新しい手段や方法。「あらての詐欺

しん‐て【新手】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 新しい手段や方法。新しい趣向。また、それを用いるさま。あらて。
    1. [初出の実例]「『花あふぎさんはどふもかはいらしいねへ、あどけねへからいいねへ』『でへぶ新手(シンテ)を出すそふサ』」(出典:洒落本・文選臥坐(1790)東北の雲談)

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