騒ぎ歌(読み)サワギウタ

デジタル大辞泉 「騒ぎ歌」の意味・読み・例文・類語

さわぎ‐うた【騒ぎ歌/騒ぎ唄】

江戸時代遊里三味線太鼓はやしたててうたったにぎやかな歌。転じて、広く宴席でうたう歌。
歌舞伎下座音楽の一。揚屋茶屋などの場面で、酒宴遊興の騒ぎを表すもの。大鼓小鼓または太鼓のにぎやかな囃子はやしを伴う。

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精選版 日本国語大辞典 「騒ぎ歌」の意味・読み・例文・類語

さわぎ‐うた【騒唄・騒歌】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 江戸時代、遊里で、三味線や太鼓ではやしたててうたった陽気な歌。転じて、酒宴の席などでうたうにぎやかな歌。さわぎ。
    1. [初出の実例]「桜町とうたひしは、三野(さんや)通ひのさはき哥也」(出典浮世草子・好色二代男(1684)六)
  3. 歌舞伎の下座音楽の一つ。揚屋、茶屋の場面で、酒興の騒ぎを表わす、にぎやかなはやしにつれて歌う歌。さわぎ。
    1. [初出の実例]「『ありゃありゃ』と幕の外へ綱を持出(もちいで)、は入るとむかふより乗物に男付出(つきでる)。さわぎ哥になる」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)三)

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