高レベル放射性廃棄物(読み)コウレベルホウシャセイハイキブツ

デジタル大辞泉 「高レベル放射性廃棄物」の意味・読み・例文・類語

こうレベル‐ほうしゃせいはいきぶつ〔カウ‐ハウシヤセイハイキブツ〕【高レベル放射性廃棄物】

原子力発電で使用済みになった核燃料を再処理してウランプルトニウムを取り出した後に残る、高い放射能をもつ廃液。→放射性廃棄物

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共同通信ニュース用語解説 「高レベル放射性廃棄物」の解説

高レベル放射性廃棄物

原発使用済み核燃料からウランやプルトニウムを取り出す過程で生じた廃液をガラスと混ぜ、ガラス固化体としたもので、核のごみと呼ばれる。極めて強い放射線を長期間出し続ける。政府法律を制定し、地下300メートルより深い岩盤に埋め、数万年から10万年にわたり生活環境から隔離する「地層処分」をする方針を決めた。政府は2002年に調査を受け入れる自治体公募を始めたが、調査の実現には至っていない。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高レベル放射性廃棄物」の意味・わかりやすい解説

高レベル放射性廃棄物
こうレベルほうしゃせいはいきぶつ
high level radioactive waste

再処理工場において使用済み核燃料を溶解した硝酸水溶液とリン酸トリブチル抽出剤を初めて接触させる工程 (再処理工場ではこの工程を共除染工程と呼んでいる) で発生する抽残液から酸回収した残りの廃液,あるいはこの廃液をガラス固化やセラミックス固化などの固化処理して出てきた固化体をいう。廃液には大部分核分裂生成物が含まれている。常時生体遮蔽遠隔操作を必要とする。 100万 kWの軽水炉を1年間運転すると約 30tの使用済みの燃料を生じ,再処理により約 15m3の高レベル廃棄物が発生する。これをガラス固化処理にすると約 3m3のガラス固化体になる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「高レベル放射性廃棄物」の意味・わかりやすい解説

高レベル放射性廃棄物
こうれべるほうしゃせいはいきぶつ

放射性廃棄物

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