原発の使用済み核燃料を再処理した後に残る高レベル放射性廃棄物の最終処分方法で地下300メートルより深くに掘った坑道に埋設する。高レベル放射性廃棄物は強い放射線を出すため、ガラスと混ぜて固め(ガラス固化体)、地上で熱を下げた後に金属製の容器に収め、厚さ約70センチの粘土で覆って埋める。実際の処分事業は原子力発電環境整備機構が担うが、処分地の選定は難航している。
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geological disposal
原子力発電所の稼働で生じた使用済み核燃料の再処理等で発生する高レベル放射性廃棄物やTRU核種(超ウラン元素)を含む低レベル放射性廃棄物(長半減期低発熱放射性廃棄物)の最終処分方法の一つ。2000年に地層処分のための「特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律」が制定され,地下300mよりも深い地層中に約4万本のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)等を埋める計画。地層処分は,地層のもつ天然バリア機能と人工的な工学的バリア機能の多重バリアシステムの組み合わせを利用するとされているが,その有効性については研究段階である。高レベル放射性廃棄物の放射能が,自然界のウラン原石と同レベルになるまでには約10万年かかるとされており,この期間中,日本列島のような変動帯では地震や火山等の活動の影響やそれに伴う地下水流動の変化など,予測困難な課題も存在する。そこで現時点での地層処分に対する反対意見もある。また日本学術会議の2012年の「回答」では,高レベル放射性廃棄物の処分に関する合意形成の在り方への問題提起を含め,重要な提言がなされている。
執筆者:松本 俊幸
参照項目:科学的特性マップ
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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