日本歴史地名大系 「高乾院」の解説 高乾院こうけんいん 福島県:田村郡三春町三春城下荒町高乾院[現在地名]三春町荒町町屋敷の荒(あら)町に所在。安日山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊釈迦如来。弘安年中(一二七八―八八)または正応二年(一二八九)大休正念によって開かれ、もと出羽国土崎(つちざき)湊(現秋田市)にあって海臨山あるいは安泰山蒼龍(そうりゆう)寺と称したが衰微。のち安東鹿季が再興、その法号によって岱雲山湊福(そうふく)寺と改め、安東実季(のち秋田氏を称する)より寺領五〇〇石を寄進された。 高乾院こうけんいん 茨城県:笠間市古町村高乾院[現在地名]笠間市石井香山堂(かさんどう)にある。安日山と号し、臨済宗妙心寺派。本尊は釈迦如来。弘安年間(一二七八―八八)に大休正念が宍戸(ししど)(現西茨城郡友部町)の地に開山と伝える。慶長七年(一六〇二)秋田から宍戸に転封した秋田実季の菩提寺となり、正保二年(一六四五)の秋田氏陸奥三春(みはる)(現福島県田村郡)移封時には住職は随従したが、寺は宍戸に残った。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by