高岡銅器(読み)たかおかどうき

事典 日本の地域ブランド・名産品 「高岡銅器」の解説

高岡銅器[金工]
たかおかどうき

北陸甲信越地方、富山県の地域ブランド。
富山県高岡地域で銅合金により製造されたネームプレート及び表札・銘板・彫刻・小立像・胸像大仏仏像梵鐘・灯ろう・置物壁面飾り・花瓶及び水盤・花器・額皿・風鈴香炉・香立・ろうそく消し及びろうそく立て。江戸時代初期、2代加賀藩主・前田利長が、鋳物職人を招いたことに高岡銅器の歴史は始まる。花器・仏具などの鋳物に彫金をほどこす唐金鋳物をつくりだしたことにより発達した。唐金とは、銅・亜鉛・鉛・錫の合金。1975(昭和50)年2月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2008(平成20)年1月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5103545号。地域団体商標の権利者は、伝統工芸高岡銅器振興協同組合・高岡銅器協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「高岡銅器」の解説

高岡銅器

富山県高岡市を中心に生産される銅器。慶長年間、加賀藩主の前田利長が城下産業振興目的に、7人の鋳物師を呼び寄せ定住させたことが起源と伝わる。国指定伝統的工芸品。

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