(楠元六男)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…安土桃山時代の狂歌作者には,南禅寺の住持にまでなった禅僧で《詠百首狂歌》の作者雄長老,当代歌学の権威細川幽斎,碁の名人本因坊算砂,豊臣秀吉の御伽衆(おとぎしゆう)大村由己,狂歌百首をのこした聖護院道増,《醒睡笑》の作者で浄土宗誓願寺の住職安楽庵策伝,公家の烏丸光広らがあり,それぞれの道の第一級の人々が余技として狂歌を楽しんだ。寛永以後は貞門俳人が中心で,松永貞徳,斎藤徳元,半井卜養,池田正式(まさのり),石田未得,高瀬梅盛らにまとまった作品があり,俳諧点取りの奥書に狂歌が応酬されていたりする。《古今夷曲集》の生白庵行風(せいはくあんこうふう)や《鳩の杖集》の豊蔵坊信海(ほうぞうぼうしんかい)になると,俳諧より狂歌に重点が移ってくる。…
…江戸前期の俳人。姓は高瀬(たかのせ),通称は太郎兵衛。別号は佗心子(たしんし)。京都の人。初め貞室,重頼に従い,のち貞徳直門となる。貞門七俳仙の一人。温厚篤実な人柄で生涯師風を守り,流行に従わず,1692年(元禄5)刊《貞徳永代記》の著者から〈今京中点者の中の第一の老俳〉だが〈俳諧一道の毒にも薬にもならず〉と評された。著書に《類船(るいせん)集》など。〈月の貌(かほ)やふけてもわかし十八夜〉(《玉海集》)。…
※「高瀬梅盛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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