高 耀潔(読み)コウ・コウケツ(英語表記)Gao Yao-jie

現代外国人名録2016 「高 耀潔」の解説

高 耀潔
コウ・コウケツ
Gao Yao-jie

職業・肩書
医師

国籍
中国

生年月日
1927年12月19日

出生地
山東省

学歴
河南大学医学部〔1954年〕卒

受賞
ジョナサン・マン世界健康人権賞〔2001年〕,マグサイサイ賞〔2003年〕,世界リーダーシップ賞〔2007年〕

経歴
1931年に抗日戦争(日中戦争)が起き、山東省から河南省に移る。活発な子供だったため、5歳から纏足にされた。女医として河南中医学院に勤務。1990年退職後から地元の河南省で売血を介したエイズウイルス(HIV)感染が急速に広がっている実態を独自に調べ、内外に告発を続ける。活動は国際的に高く評価された反面、国内では中国当局から自宅軟禁などの妨害を繰り返し受け、海外への渡航も約6年間止められていた。2002年米誌「タイム」で“アジアの英雄”に、米経済誌「ビジネス・ウィーク」では“アジアの星”25人の一人に選ばれる。2007年米国での人権賞授賞式に出席しようとして、当局に軟禁される。2009年5月危険を察知し、四川・広東各省へ逃亡。さらに8月米国へ亡命。中国民主化組織“チャイナ・エイド”の支援を受け、テキサス州内で情勢静観。12月米議会などで「中国のエイズ禍の根源政府真相を隠す血液ビジネスの利権にほかならない」と訴えた。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報