髢草(読み)カモジグサ

デジタル大辞泉 「髢草」の意味・読み・例文・類語

かもじ‐ぐさ【×髢草】

イネ科越年草。高さ50~70センチ。葉は線形初夏、茎の上部に緑白色の小穂を互生する。葉で人形かもじを作って遊んだことによる名。 春》思ひ出の道みな細し―/不死男

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精選版 日本国語大辞典 「髢草」の意味・読み・例文・類語

かもじ‐ぐさ【髢草】

〘名〙 イネ科の越年草。各地の原野路傍などに普通に生える。高さ五〇~八〇センチメートル。葉は線状披針形で、やや白っぽい緑色。五~七月ごろ、茎頂に花穂を出し、紫色がかった白緑色の小穂を十数個二列に互生する。小穂は長さ約二センチメートルで、数個の小花からなり、芒(のぎ)がある。子どもが若葉をもんで雛人形のかもじをつくって遊んだことからの名。近縁種アオカモジグサがある。かつらぐさ。ひいなぐさ。なつのちゃひきぐさ。からすむぎ。《季・春》 〔日本植物名彙(1884)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「髢草」の解説

髢草 (カモジグサ)

学名Agropyron tsukushiense var.transiens
植物。イネ科の越年草

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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