(読み)コン

デジタル大辞泉 「鯤」の意味・読み・例文・類語

こん【×鯤】

《「荘子」逍遥遊から》中国古代の想像上大魚北方大海にすみ、大きさは幾千里だかわからないという。

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精選版 日本国語大辞典 「鯤」の意味・読み・例文・類語

こん【鯤】

  1. 〘 名詞 〙 中国で、北冥の地に住み、数千里の大きさという想像上の大魚。鯤魚。
    1. [初出の実例]「夫挙鰭濫觴、曾無千里之鯤」(出典三教指帰(797頃)下)
    2. [その他の文献]〔荘子‐逍遙遊〕

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普及版 字通 「鯤」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] コン
[字訓] はらご

[字形] 形声
声符は昆(こん)。〔爾雅、釈魚〕に「鯤は魚の子なり」とあり、魚卵の意とする。卵にまた「コン」の音があり、魚卵の意で、鯤はその形声の字である。昆には昆集の意がある。〔荘子、逍遥遊〕に北溟の大魚の名とし、大鵬に化して水撃三千里、遠く南溟に赴くという逍遥遊の話をしるしている。

[訓義]
1. はらご。
2. 大魚の名。
3. 国語で、ぎぎ

[古辞書の訓]
名義抄〕鯤 イロコ・ウヲノコ 〔字鏡集〕鯤 イロコ・オホイヲ・イホノコ

[熟語]
鯤化・鯤鯤鵬
[下接語]
翔鯤・長鯤・鵬鯤

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