鳩ノ巣渓谷(読み)はとのすけいこく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鳩ノ巣渓谷」の意味・わかりやすい解説

鳩ノ巣渓谷
はとのすけいこく

東京都西多摩郡奥多摩町東部、JR青梅(おうめ)線鳩ノ巣駅近くにある多摩川渓谷。多摩川が関東山地を深く下方侵食してできた渓谷で、鳩ノ巣小橋とよぶ吊橋(つりばし)からの眺めは渓谷美で知られる。ここから白丸湖まで遊歩道があり、とくに紅葉の秋がよい。付近は杉丸太産地で、江戸時代木材を運ぶ人夫たちが2羽のハトの巣を発見したことから地名が生じたという。白丸湖の西端に幅約1.3メートルの数馬(かずま)の切り通しがある。秩父多摩甲斐国立公園(ちちぶたまかいこくりつこうえん)に属している。

沢田 清]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳩ノ巣渓谷」の意味・わかりやすい解説

鳩ノ巣渓谷
はとノすけいこく

東京都西部,奥多摩町の多摩川上流にある渓谷。青梅街道に沿う奥多摩を代表する景勝の地。多摩川はここで急に狭くなり,両岸岩壁がそそり立ち奇勝をつくる。キャンプハイキングなどの好適地。江戸時代,この上流で切出された木材を組む筏場があった。秩父多摩甲斐国立公園に属する。

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