デジタル大辞泉 「鳴る戸」の意味・読み・例文・類語 なる‐と【鳴る戸】 平安時代、宮中にあった戸。開閉のときに激しく鳴った。「春宮に―といふ戸のもとに、女ともの言ひけるに」〈後撰・恋二・詞書〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鳴る戸」の意味・読み・例文・類語 なる‐と【鳴門・鳴戸】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 狭い海峡で、潮の干満の際、潮流が激しく流れ、渦を巻いたりして鳴り響くところ。山口県柳井市大畠と屋代島(周防大島)との間の大畠瀬戸(周防鳴門)、徳島県と兵庫県との間の鳴門海峡(阿波鳴門)が有名である。[初出の実例]「これやこの名に負ふ奈流門(ナルと)の渦潮に玉藻刈るとふ海人娘子ども」(出典:万葉集(8C後)一五・三六三八)② 「なるとまき(鳴門巻)」の略。[ 2 ] ( 鳴門 ) 徳島県北東端の地名。鳴門海峡に面し、平安時代牟夜戸(むやのと)と呼ばれた撫養(むや)港を中心とする。慶長四年(一五九九)蜂須賀氏が塩田を起工して以来、製塩業で発展。江戸末期から起こった足袋生産の他、食品・製薬などの工業も盛ん。阿波国一宮の大麻比古神社、四国八十八箇所第一番札所の霊山寺がある。昭和二二年(一九四七)市制。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例