鴛泊港(読み)おしどまりこう

日本歴史地名大系 「鴛泊港」の解説

鴛泊港
おしどまりこう

[現在地名]利尻郡利尻富士町鴛泊字港町

利尻りしり島の北部海岸に位置する地方港湾稚内港香深かふか(礼文町)と結ぶフェリー(東日本海フェリー)や貨物運搬船の拠点で、地域の基幹産業である水産業の基地ともなっている。「殖民公報」第四三号によると、明治四〇年(一九〇七)頃の鴛泊港について、村中央にあり北はペシ岬、東はノッカ岬(野塚岬)に囲まれる。湾内は水深に富み海岸から二〇間で四尋強あり、湾口では一八尋に及ぶ。背後に利尻山があり強烈な南西風が吹いても停泊に支障はないが、北東風の強いときは荒れるとある。港底は上層が砂石、下層は盤岩で良好の錨地とはいえないが、北東風の激しい時以外は問題はなく、北見・樺太等航行の船舶は当港に避難するものが多いなどと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「鴛泊港」の解説

鴛泊(おしどまり)港

北海道利尻郡利尻富士町にある港。利尻島の北東に位置する。1953年3月設立。港湾管理者は、利尻富士町。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android