鶯遷(読み)オウセン

精選版 日本国語大辞典 「鶯遷」の意味・読み・例文・類語

おう‐せんアウ‥【鶯遷】

  1. 〘 名詞 〙 ウグイス谷間の巣を出て、大きな木に移ること。転じて、世に出て立身すること。特に進士の試験に及第すること。→鶯谷(おうこく)
    1. [初出の実例]「兄弟三人並風流、二随鶯遷一鴎侶」(出典黄葉夕陽邨舎詩遺稿(1832)四・寄題頼千齢留春居)
    2. [その他の文献]〔尚書故実〕〔王禹偁‐送査校書従事彭門詩〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鶯遷」の読み・字形・画数・意味

【鶯遷】おう(あう)せん

鶯が谷から出て喬木に遷る。考試に合格し、また昇任するのにたとえる。唐・白居易東都冬日家の林亭に宴す〕詩 桂折應(まさ)に樹を同じうすべし 鶯、各年を異にす

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