鶴橋(読み)つるがはし

日本歴史地名大系 「鶴橋」の解説

鶴橋
つるがはし

[現在地名]福山市横尾

近世山陽道の高屋たかや川渡河点に架けられていた橋。架橋以前には渡しで渡河し、鶴が渡とよばれた。「福山志料」に「鶴橋 長さ二十一間欄干あり、横尾にありて高屋川にわたす、東は京、西は九州、北は本国府中出雲石見、南は府城への大路わかる、橋のもと楊柳あり、昔は鶴が渡しとて舟をそなへ渡守人までもありしが、いつの頃より橋をかけしにや」とあり、現在も橋は福山方面から府中市と深安郡神辺かんなべ町に至る道路の分岐点となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鶴橋」の意味・わかりやすい解説

鶴橋
つるはし

大阪市の東部生野区(いくのく)の一地区。旧鶴橋町。地名は、旧大和(やまと)川の支流平野川に架けられた橋の付近にツルが飛来してきたことに由来する。鶴橋駅は、JR大阪環状線、近畿日本鉄道大阪線、地下鉄千日前(せんにちまえ)線の乗り換え中継点で、朝夕は通勤者の乗降が多い。交通の便に恵まれるところから、野菜・鮮魚卸売り、食べ物屋が多い。鶴橋駅の東側に在日コリアンによる「コリアンタウン」がある。

安井 司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶴橋」の意味・わかりやすい解説

鶴橋
つるはし

大阪市生野区北西端,JR大阪環状線鶴橋駅一帯の地区。地名は,もと百済川 (平野川) にかかる橋名に由来するといわれる。大阪環状線,近畿日本鉄道大阪・奈良線,地下鉄千日前線が交差する交通の要地駅前には第2次世界大戦後に発達した国際商店街,中央商店街,卸売り市場などがあり,大阪東部の商業中心地区の一つ。

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