1961年4月に全線が開通。大阪や京橋、天王寺など大阪市内の19駅を約40分で一周する。営業区間は約21・7キロ。沿線には繁華街や住宅地のほか、大阪城や日本一高いビル「あべのハルカス」といった観光スポットがある。JR西日本の他の路線や私鉄、大阪市営地下鉄と多くの駅で接続し、観光や通勤通学に利用されている。
更新日:
出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
西日本旅客鉄道の線路名称。大阪―大正―天王寺(てんのうじ)―京橋―大阪間21.7キロメートル(新今宮―天王寺間1.0キロメートルは関西本線と重複)。全線複線、直流電化。大阪市街部を一周する環状線である。環状線完成に至るまでの歴史は複雑で、大阪―玉造(たまつくり)―天王寺間は1895年(明治28)、大阪鉄道によって開業、関西鉄道への併合を経て、1907年(明治40)国有化、城東(じょうとう)線と称された。また、大阪―西九条間は、1898年西成(にしなり)鉄道の一部として開業、同じく1907年国有化、西成線(大阪―桜島間)となった。城東、西成両線はそれぞれ1933年(昭和8)および1941年に電化されて、電車運転を開始したが、運転系統は別個であった。その後、大阪における南北方向の交通混雑を緩和するため、西九条―天王寺間が新たに1961年(昭和36)電化開業し、城東、西成線をあわせて大阪環状線とした。ただし、日本で2番目のエンドレス環状運転は西九条駅の高架工事完成を待って、1964年から実施されている。なお、西成線の西九条―桜島間は、その貨物支線とともに桜島線として独立した。1987年、日本国有鉄道の分割民営化により、西日本旅客鉄道に所属。桜島線は2001年(平成13)にユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の開業に伴い、最寄り駅としてユニバーサルシティ駅が開設されたのとともに「JRゆめ咲線」の愛称がつけられた。
[青木栄一・青木 亮]
東海道本線大阪駅を起点に,大正,天王寺,鶴橋を経由,大阪市内を一周する20.7kmのJR西日本の営業線。ほかにJR貨物に属する境川信号場~浪速間2.3kmの貨物支線がある。大阪環状線は旧西成線,城東線を合わせ改称したもので,まず1906年12月大阪~桜島間を西成鉄道から買収(西成線),07年10月天王寺~大阪間を関西鉄道から買収(城東線),その後37年4月西成線西九条~天王寺間の開通に伴い環状運転を開始,線路名称も大阪環状線と改称された。東京の山手線と同様に大阪市の中心部を環状に運転され,大阪都市圏交通の重要な線となっている。
執筆者:村山 繁樹
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新