鶴沢重造(読み)ツルザワ ジュウゾウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鶴沢重造」の解説

鶴沢 重造(4代目)
ツルザワ ジュウゾウ


職業
義太夫三味線方(文楽)

肩書
文楽座三味線部代表

本名
堀 作太郎

別名
初名=鶴沢 浅造

生年月日
明治32年 1月26日

出生地
大阪府 大阪市

経歴
祖父が三味線の初代鶴沢重造、父が太夫の2代豊竹呂太夫という浄瑠璃の家に生まれる。明治44年3代目清六に入門。大正3年大阪の御霊文楽座で初舞台。昭和5年7代目豊竹駒太夫の相三味線となり、同年4代目重造を襲名戦後、文楽の世界に分裂騒ぎが起こり、退社して渡米ロサンゼルスとハワイで日系人に義太夫を教える。35年に文楽に復帰。52年文楽座座員代表者。55年東京・国立劇場で引退披露、以後後進の指導にあたった。

没年月日
昭和62年 1月2日 (1987年)

家族
祖父=鶴沢 重造(初代),父=豊竹 呂太夫(2代目)


鶴沢 重造(2代目)
ツルザワ ジュウゾウ


職業
人形浄瑠璃三味線方

本名
舞羽 佐七

別名
初名=鶴沢 菊松,前名=竹沢 浅造,鶴沢 浅造(2代目)

生年月日
天保7年 7月20日

出生地
大坂(大阪府)

経歴
初め鶴沢勝左衛門に師事する。弘化4(1847)年12月因講へ加入嘉永2(1849)年鶴沢菊松の名で竹田芝居に初出座。のち竹沢浅造と改名。やがて4代目鶴沢清七の弟子となり2代目鶴沢浅造と改名。さらに初代重造門となり2代目重造を襲名した。

没年月日
明治43年 4月6日 (1910年)


鶴沢 重造(3代目)
ツルザワ ジュウゾウ


職業
人形浄瑠璃三味線方*

本名
佐原民之助

生年月日
慶応2年 10月10日

出生地
大阪

経歴
明治〜昭和期に活躍。明治11年に2代重造に入門。初名は鶴沢小重で、23年2月に鶴沢重太郎と改名。44年、3代鶴沢重造を襲名した。

没年月日
昭和6年 2月1日 (1931年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「鶴沢重造」の解説

鶴沢 重造(4代目)
ツルザワ ジュウゾウ

大正・昭和期の義太夫節三味線方(文楽) 文楽座三味線部代表。



生年
明治32(1899)年1月26日

没年
昭和62(1987)年1月2日

出生地
大阪府大阪市

本名
堀 作太郎

別名
初名=鶴沢 浅造

経歴
祖父が三味線の初代鶴沢重造、父が太夫の2代豊竹呂太夫という浄瑠璃の家に生まれる。明治44年3代目清六に入門。大正3年大阪の御霊文楽座で初舞台。昭和5年7代目豊竹駒太夫の相三味線となり、同年4代目重造を襲名。戦後、文楽の世界に分裂騒ぎが起こり、退社して渡米。ロサンゼルスとハワイで日系人に義太夫を教える。35年に文楽に復帰。52年文楽座座員代表者。55年東京・国立劇場で引退披露、以後は後進の指導にあたった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鶴沢重造」の意味・わかりやすい解説

鶴沢重造(4世)
つるざわじゅうぞう[よんせい]

[生]1899.1.26.
[没]1987.1.2.
義太夫節の三味線方。本名堀作太郎。2世豊竹呂太夫の子。3世鶴沢清六に師事し,1930年 4世重造を襲名。3世竹本津太夫の三味線,6世竹本住大夫の相三味線を務めた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android