鷲尾村(読み)わしおむら

日本歴史地名大系 「鷲尾村」の解説

鷲尾村
わしおむら

[現在地名]平和町新開しんかい

東はたに村、西は丸淵まるぶち村に接する。織田信雄分限帳に・九郎兵衛(杉山九郎兵衛とも)知行地として「はセう」(鷲尾)とみえる。「寛文覚書」によれば、概高六〇八石余、田一六町三畝余・畑一二町七反九畝余あり、戸口は四七戸・二一四人とある。「徇行記」には「竹木茂リ竹ノ生立ヨシ、村ノ屋ナミハアシキ所也、高ニ準シテハ戸口多ク、鍬数ハ凡ソ六十二丁ホトアリ、耕田不足ナル故ニ、片原一色村丸淵村法立村須ケ谷村ノ田畝ヲ承佃ストナリ(中略)土地ハマツチナリ、農業ヲ以テ専ラ生産トス、商(賈カ)ハナシ」と記している。


鷲尾村
わしおむら

[現在地名]篠山市鷲尾

大谷おおたに村の北西に位置し、黒岡くろおか川が流れる。中世よりみえる地名で、「吾妻鏡」承久三年(一二二一)六月一六日条に「佐々木中務入道経蓮者、候院中、廻合戦計、官兵敗走之後、在鷲尾之由、風聞」とあり、承久の乱で京方についた佐々木経蓮が鷲尾にいるという風聞が立ったため、北条泰時は使者を送ったが、経蓮は泰時の意と違い、自殺したという。慶長一三年(一六〇八)の多紀郡桑田津之国帳に「わし尾村」とみえ、高一四三石余。


鷲尾村
わしおむら

[現在地名]能生町鷲尾

能生川下流右岸にあり、西は大王たいおう村、東は大道だいどう村・柱道はしらみち村に接する。正保国絵図に鷲ノ尾村と記され、延宝七年(一六七九)の越州四郡高帳に高二八石三斗余、同所改出高八石一斗余とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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