別路(読み)ベツロ

精選版 日本国語大辞典の解説

べつ‐ろ【別路】

〘名〙
① 別の道。異なった道。
※経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後「二十万の大軍を四団に分ち各団別路を取ることに定め」
② 常の道と異なった道。本道からそれた道。わきみち。
※作戦要務令(1939)一「而して高射部隊躍進の為別路を配当し得ば有利なり」 〔北史‐李景伝〕
③ 人に別れて行く道。わかれじ。〔徐陵‐秋日別庾正員詩〕
④ それまで行なってきたこととは別の方向。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一三「既に習慣して品行となれるものを、長大の後、新に別路に転ずるは甚だ難きことなり」

わかれ‐じ ‥ぢ【別路】

〘名〙
① 人と別れてこれからたどってゆく道。また、人との別れ。離別。別れのみち。
※古今(905‐914)羇旅・四一五「いとによる物ならなくにわかれぢの心ぼそくも思ほゆる哉〈紀貫之〉」
② この世と別れて冥途へ行く道。よみじ。
※栄花(1028‐92頃)もとのしづく「別路は遂のことぞと思へども後れ先だつ程ぞ悲しき」
③ 本道から分かれ出た道。また、道の分かれているところ。岐路。わかれみち。
※南小泉村(1907‐09)〈真山青果〉二「黒瀬の家はその岐路(ワカレヂ)の小高い丘の上」
④ 行動・手段などで、どちらをとるか決める場面。いずれの方向に進むか決まる所。わかれみち。
※魔風恋風(1903)〈小杉天外〉前「生涯の栄辱浮沈の岐路(ワカレヂ)に臨んで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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