(読み)モチ

デジタル大辞泉 「黐」の意味・読み・例文・類語

もち【×黐】

《「もち」と同語源》
モチノキ別名 花=夏 実=秋》
モチノキなどの樹皮を水に漬けてから煮て作る粘りけの強いもの。小鳥などを捕らえるのに使用。とりもち

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精選版 日本国語大辞典 「黐」の意味・読み・例文・類語

もち【黐】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「もち(糯)」と同語源 )
  2. もちのき(黐木)

▼もちの花《 季語・夏 》

▼もちの実《 季語・秋 》

  1. [初出の実例]「もっこく、もち 植替三四月、二八月もよし」(出典:花壇地錦抄(1695)六)
  2. もちの木の皮を水に漬し、煮て作った粘りの強いもの。鳥・虫などを捕えるのに用いる。とりもち。
    1. [初出の実例]「花橘を 末枝(ほつえ)毛知(モチ)引き掛け 中つ枝に いかるが掛け」(出典万葉集(8C後)一三・三二三九)

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普及版 字通 「黐」の読み・字形・画数・意味


23画

[字音]
[字訓] とりもち・ねばる

[字形] 形声
声符は(ち)。は二虫の相交わり連なる形。〔広雅、釈詁四〕に「黏(とりもち)なり」とあり、鳥や虫の類をとる。鳥をとるを離といい、離とは鳥が黏に離(かか)ることをいう字である。虫の類には黐という。

[訓義]
1. とりもち、もち、木膠。
2. ねばる、ねばりつく。

[古辞書の訓]
和名抄〕黐 鳥を黏(ねん)する以(ゆゑん)なり。毛知(もち)〔名義抄〕黐 モチ 〔字鏡集〕黐 モチ・トリノキモチ

[熟語]
黐竿黐樹黐粘
[下接語]
粘黐

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黐」の解説

黐 (モチ)

植物モチノキ科の常緑高木,園芸植物。モチノキの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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