精選版 日本国語大辞典 「黐木」の意味・読み・例文・類語
もち‐の‐き【黐木】
〘名〙
① モチノキ科の常緑高木。本州以西の暖地の山野に生える。高さ一〇メートルに達する。葉は倒卵形で長さ四~八センチメートル。雌雄異株。晩春、葉腋に黄緑色の小さな四弁花が群がって咲く。果実は径約一センチメートルの球形で、秋に紅色に熟す。材は緻密で堅く印章・彫刻・櫛などの細工物に用いる。樹皮から鳥黐をつくるところからこの名がある。漢名に冬青をあてるが、これは中国産の別種の名。もち。とりもちのき。もちいのき。《季・夏》
▼もちのきの実《季・秋》 〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
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