黒テント(読み)くろテント

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黒テント」の意味・わかりやすい解説

黒テント
くろテント

劇団名。 1969年に劇団自由劇場と劇団六月劇場が結成したグループ「演劇センター 68/69」を母体とする。 70年9月からの黒色テントによる移動公演を経て,71年3月両劇団が解散し,「68/71黒色テント」として再発足。佐藤信,山元清多,加藤直の3劇作家を擁し,多彩な舞台づくりで小劇場演劇第一世代の一翼をになった。 91年現名称に改称。代表作は佐藤信の「喜劇昭和の世界」3部作をなす『阿部定の犬』『キネマ怪人』『ブランキ殺し上海の春』 (1975~76) ,山元清多の『比置野 (ピノッキオ) ジャンバラヤ』 (82) ,『黒色テント版・三文オペラ』 (88) など。テント公演と並行して「赤いキャバレー」と名づけた移動公演のレパートリーも多い。

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