黒田家住宅(読み)くろだけじゆうたく

日本歴史地名大系 「黒田家住宅」の解説

黒田家住宅
くろだけじゆうたく

[現在地名]小笠町下平川

江戸時代のほぼ全期を通じ下平川しもひらかわ村などに知行所を有していた旗本本多氏の代官黒田氏の住宅。通称黒田代官屋敷。堀をめぐらした中世城館を代官屋敷に転用したものとして貴重な遺構。国指定重要文化財。黒田氏は義則のとき今川氏に属して高天神たかてんじん(現大東町)を守る武将であったが、天正二年(一五七四)武田氏により同城が落城、のち下平川村に帰農したと伝える。正保二年(一六四五)本多利長が五万石で横須賀に入部、利長は庶兄内膳助久に下平川村を中心に四千五六〇石を分知、助久はのちに旗本となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「黒田家住宅」の解説

黒田家住宅

静岡県菊川市にある住宅。江戸時代の代官屋敷。主屋、長屋門米蔵などが国の重要文化財に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の黒田家住宅の言及

【小笠[町]】より

…南端に石山公園,北端に丹野池公園があり,ともに御前崎県立自然公園に属する。江戸時代の旗本本多氏の代官屋敷であった黒田家住宅(重要文化財)などがある。【萩原 毅】。…

※「黒田家住宅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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