鼓歌(読み)つづみうた

精選版 日本国語大辞典 「鼓歌」の意味・読み・例文・類語

つづみ‐うた【鼓歌・鼓唄】

  1. 〘 名詞 〙 鼓に合わせてうたう歌。長唄大鼓・小鼓ばかりあしらってうたう部分
    1. [初出の実例]「さい尻てちりけかいてるつづみ唄」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)四)

こ‐か【鼓歌】

  1. 〘 名詞 〙 鼓を打って歌をうたうこと。〔荘子‐在宥〕

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改訂新版 世界大百科事典 「鼓歌」の意味・わかりやすい解説

鼓唄 (つづみうた)

長唄の演奏形式。三味線を用いず,大鼓,小鼓だけで囃すもの。一曲中の聞きどころをなし,妖怪精霊を扱った曲で,主人公がその本当の姿をあらわす曲の後段に置かれる場合が多い。《鷺娘》の〈恋に心も……〉や《蜘蛛拍子舞》の〈わが背子が……〉など。《二人椀久(ににんわんきゆう)》の〈ふられず帰る……〉のような投節(なげぶし)風の印象を与えるものもある。立唄(たてうた)のみに歌うことを許されたが,江戸後期には鼓唄のうたい手は立唄よりも格が高く扱われたこともある。
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普及版 字通 「鼓歌」の読み・字形・画数・意味

【鼓歌】こか

つづみをうち、歌う。〔荘子、在宥〕甚だしい矣(かな)、天下の惑へること。~乃ち齊戒して以て之れを言ひ、坐して以て之れをめ、鼓歌して以て之れを(ま)はしむ。吾(われ)是れを何(いかん)せんや。

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