(読み)ソ

デジタル大辞泉の解説

そ【鼠】[漢字項目]

[音]ソ(慣) [訓]ねずみ
〈ソ〉
動物の名。ネズミ。「鼠咬症(そこうしょう)窮鼠首鼠田鼠殺鼠剤
こそこそと悪事を働く者のたとえ。「鼠賊
〈ねずみ〉「鼠色鼠算野鼠
[補説]「鼡」は俗字。
[難読]鼬鼠(いたち)金海鼠(きんこ)海鼠(なまこ)鼹鼠(もぐら)鼯鼠(ももんが)栗鼠(りす)

ねず【×鼠】

ねずみ」の略。「公」「銀

ねずみ【×鼠】

齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳類の総称。一般に小形で、体毛は灰色・黒褐色で尾は細長い。犬歯はなく、一対の門歯が発達し一生伸び続ける。繁殖力は旺盛だが、寿命は短い。農作物・貯蔵穀物などに甚大な損害を与え、また病気を媒介する。
ねずみ色」の略。
ひそかに害をなす者。
つまらない者。「ただのではない」
[下接語]藍(あい)鼠赤鼠油鼠家鼠薄鼠萱(かや)鼠川鼠関節鼠絹毛鼠木鼠銀鼠熊(くま)鼠黒鼠毛長鼠小鼠濃(こ)鼠独楽(こま)鼠子守鼠地鼠麝香(じゃこう)鼠白鼠大黒鼠田鼠旅鼠月の鼠天竺(てんじく)鼠尖(とがり)鼠棘(とげ)鼠跳(とび)鼠溝(どぶ)鼠南京(ナンキン)鼠濡(ぬ)れ鼠野鼠畑(はた)鼠二十日鼠針鼠火鼠姫鼠袋鼠葡萄(ぶどう)鼠舞鼠谷地(やち)鼠鎧(よろい)鼠利休鼠

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ねず【鼠】

「ねずみ」の略。 「 -公」 「銀-」

ねずみ【鼠】

齧歯目げつしもくのうち主にネズミ亜目に属する哺乳類をさす。体長5~35センチメートル。尾は細長く、無毛。門歯が発達し、一生伸び続け、硬いものを嚙むのに適応している。繁殖力が強い。人家にすむ種は食料品や家財を荒らし、病原体を媒介する。野外にすむ種も農作物などを加害する。全世界に分布し、種類が多い。
「鼠色」の略。
ひそかに盗んだり悪をなしたりする者のたとえ。
「鼠花火」の略。 「庭涼み-が嫁を追つかける/柳多留 37
「鼠木戸」の略。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ね【鼠】

〘名〙 =ねずみ(鼠)
※西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)一「鼠(ネ)い此の梯に縁りて上りて阿蘇羅の能く空の中の月を障ふるを除去せむときに」

ねず【鼠】

〘名〙
① 「ねずみ(鼠)」の略。
※名語記(1275)四「ねずみのみをいはずして、ねずとばかりいへり、ねずなき、ねずばしり等、如何。答、わざとみをいはざるには非ず。ねずみといふが、自然にいひかくさるる也。又、ねすむといへる、むは、みと堅通せる同字なれば也」
※鳥影(1908)〈石川啄木〉一「幅広の鼠(ネズ)のリボンを生温かい風邪が煽る」

ねずみ【鼠】

〘名〙
① ネズミ科に属する哺乳類の総称。体長五~三五センチメートル。尾は細長く、角質のうろこでおおわれて毛はほとんどないものが多い。体毛は灰色、黒褐色など。上下のあごに各一対の大きな門歯があり、物をかじるのに適する。繁殖力は強く年に数回子を産む。種類は多く、人家にすむドブネズミ・クマネズミなどの家ネズミと、野外にすむハタネズミ・アカネズミなどの野ネズミとに分けられる。愛玩用や医学の実験用となる種もあり、また一部の種は農作物・食料品・樹木などを食い荒らしたり、病原菌を媒介する害獣として扱われる。
※古事記(712)上(兼永本訓)「是に出でむ所を知らざる間(あひた)に、鼠(ネスミ)来て云はく」
※能因本枕(10C終)二五「ねすみの走りありく、いとにくし」
② 「ねずみいろ(鼠色)」の略。
※仮名草子・都風俗鑑(1681)二「さて帯は大方無地にして、嶋繻子、黒じゅす、鼠(ネズミ)、すす竹」
③ ひそかに害をなす賊徒。また、君主の側近の悪人。
雑俳・裏若葉(1732)「熊坂が死んでも国に鼠有り」
※雑俳・柳多留‐一〇八(1829)「鼠から化して鶉の桟敷番」
※雑俳・川傍柳(1780‐83)三「立ち消へがしたに鼠をすてて逃げ」
※雑俳・柳多留‐五九(1812)「勝負附鼠に羽根が生えて飛」
⑦ 労働運動で、裏切り者をいう。〔いろは引現代語大辞典(1931)〕

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