サンジャン大聖堂(読み)サンジャンダイセイドウ

デジタル大辞泉 「サンジャン大聖堂」の意味・読み・例文・類語

サンジャン‐だいせいどう〔‐ダイセイダウ〕【サンジャン大聖堂】

Primatiale Saint-Jean de Lyon》フランス南東部の都市リヨンの旧市街にある司教座聖堂。12世紀から15世紀にかけて建造され、ロマネスク様式内陣ゴシック様式身廊ステンドグラスで構成される。14世紀につくられた天文時計がある。1998年、「リヨン歴史地区」としてフルビエール大聖堂ベルクール広場などとともに世界遺産文化遺産)に登録された。サンジャン大司教教会

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンジャン大聖堂」の意味・わかりやすい解説

サン・ジャン大聖堂
さんじゃんだいせいどう
Primatiale St-Jean フランス語

フランス南東部リヨンの旧市街にある大聖堂正面に2基、袖廊(そでろう)に2基ある低い塔が枯淡な味を漂わせている。内陣のあたりは11世紀にできたロマネスク式、身廊とステンドグラスは13世紀のゴシック式、南側廊の一部だけが後期ゴシックの火炎様式である。袖廊の14世紀の天文時計が時を告げるたびに古雅聖歌が響き渡り、ニワトリが鳴き、人形受胎告知を演じる。

[紅山雪夫]

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世界大百科事典(旧版)内のサンジャン大聖堂の言及

【リヨン】より

…【高橋 伸夫】
[美術]
 フルビエールの丘の上には,1871‐94年にロマネスクやビザンティンの折衷様式で建造されたノートル・ダム・ド・フルビエール教会がそびえ,近接してガロ・ロマン博物館やローマ時代の大劇場,オデウム(奏楽堂)の遺跡がある。丘の麓のサン・ジャン大聖堂(12~15世紀)は,内陣の高さ24.5mに対し,遅れて建造された身廊は32.5mと一段と高い。大聖堂の守護聖人,バプテスマのヨハネ伝を表すステンド・グラス,浮彫(西玄関下方)が知られる。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」