ジュブネ(英語表記)Jouvenet, Jean-Baptiste

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュブネ」の意味・わかりやすい解説

ジュブネ
Jouvenet, Jean-Baptiste

[生]1644. ルーアン
[没]1717. パリ
フランスの画家。父ロランのもとで修業したのち,1661年パリに出て C.ル・ブランの工房に入り,ベルサイユやマルリでの装飾画の制作に協力。 72年ローマ大賞を獲得。ル・ブランの画風を基礎としたバロック的作風によって宗教画,歴史画を多数制作したが,レンヌおよびルーアンの最高裁判所天井画や,ベルサイユおよびアンバリッドの聖堂天井画には,著しく自然主義的な人物および静物の表現がみられる。代表作は大作『奇跡の漁』 (ルーブル美術館) ,『キリスト降架』 (1697,同) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android