吉田 甲子太郎(読み)ヨシダ キネタロウ

20世紀日本人名事典 「吉田 甲子太郎」の解説

吉田 甲子太郎
ヨシダ キネタロウ

昭和期の児童文学作家・翻訳家



生年
明治27(1894)年3月23日

没年
昭和32(1957)年1月8日

出生地
群馬県北甘楽郡

出身地
東京

別名
筆名=朝日 壮吉

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔大正7年〕卒

経歴
立教中学教員を経て、昭和7年明大教授に就任。児童文学者、翻訳家として幅広く活躍する。12年「日本少国民文庫」(全16巻)の編集にたずさわり、戦時中は日本少国民文化協会に関係して「少国民文化」などを編集。戦後は「銀河」の編集長などを務めた。主な作品に「サランガの冒険」「源太の冒険」「兄弟いとこものがたり」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉田 甲子太郎」の意味・わかりやすい解説

吉田甲子太郎
よしだきねたろう
(1894―1957)

英文学者、児童文学作家。東京生まれ。早稲田(わせだ)大学英文科卒業。立教中学の教師を経て明治大学文芸科教授となる。1935年(昭和10)山本有三(ゆうぞう)の「日本少国民文庫」の編集に参加。一方、朝日壮吉のペンネームで外国作品の翻案小説を発表。『負けない少年』(1941)、『サランガの冒険』(1941)で作家としてデビュー。第二次世界大戦後も児童誌『銀河』や有三の国語教科書の編集に従いながら作品を発表。おもな作品には『兄弟いとこものがたり』(1948)、『空に浮かぶ騎士』(1956)などがある。

西本鶏介

『『サランガのぼうけん』(偕成社文庫)』

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吉田 甲子太郎」の解説

吉田甲子太郎 よしだ-きねたろう

1894-1957 昭和時代の児童文学作家,英米文学者。
明治27年3月23日生まれ。昭和7年明大教授。16年少年小説「負けない少年」,翻案長編「サランガの冒険」を発表。戦後は児童雑誌「銀河」の編集にくわわる。かたわら「源太の冒険」「兄弟いとこものがたり」などを発表した。昭和32年1月8日死去。62歳。群馬県出身。早大卒。筆名は朝日壮吉など。

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367日誕生日大事典 「吉田 甲子太郎」の解説

吉田 甲子太郎 (よしだ きねたろう)

生年月日:1894年3月23日
昭和時代の児童文学作家;英米文学者
1957年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報