念誓寺(読み)ねんせいじ

日本歴史地名大系 「念誓寺」の解説

念誓寺
ねんせいじ

[現在地名]和歌山市東紺屋町

岡元山と号し、浄土真宗本願寺派本尊阿弥陀如来。寺蔵の濫觴書によると、開基の道全は鎌倉御家人佐倉十郎重清の末裔で、紀州岡山おかやま(現和歌山市)城主岡村下野守重勝の嫡子であったが、武門を嫌って仏教崇敬し禅観を修めた。やがて本願寺八世蓮如に帰依し、真宗に改宗して一宇を建立したという。寺蔵の先祖書によると、阿弥陀如来絵像を延徳四年(一四九二)二月二〇日に本願寺九世実如から賜ったとあり、これは記録上紀州で最も早い絵像下付である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android