相模太郎(読み)サガミタロウ

デジタル大辞泉 「相模太郎」の意味・読み・例文・類語

さがみ‐たろう〔‐タラウ〕【相模太郎】

北条時宗の少年時の呼び名。父時頼相模守であったことによる。

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精選版 日本国語大辞典 「相模太郎」の意味・読み・例文・類語

さがみ‐たろう‥タラウ【相模太郎】

  1. 北条時宗の通称。父時頼が相模守であったので少年時にこう呼ばれた。

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新撰 芸能人物事典 明治~平成 「相模太郎」の解説

相模 太郎(初代)
サガミ タロウ


職業
浪曲

本名
小森 武治

別名
前名=東家 愛楽(2代目)

生年月日
明治31年 4月28日

出生地
東京・芝神谷町

経歴
少年時代から浪曲に親しみ、17歳で東家小楽燕に弟子入りした。一時浪界を引いたが、21歳の時、東家愛楽の門に入り愛雀と名乗った。師匠が三叟と改名して2代愛楽を襲名、翌年ポリドールでレコード吹き込みの時相模太郎を名乗った。「灰神楽三太郎」(正岡容作)が大ヒットして一躍名を上げ、けれん味の多い語り(ケレン読み)でファンをつかんだ。「青竜刀権次」「権三と助十」「南京松」などが得意の外題。

没年月日
昭和47年 2月12日 (1972年)

家族
二男=相模 太郎(2代目)


相模 太郎(2代目)
サガミ タロウ


職業
浪曲師

本名
小森 敬蔵

学歴
日本大学芸術学部卒

経歴
初代相模太郎の二男で昭和47年2代目を襲名。大学出の浪曲家として人情ものや、お笑い浪曲を得意とした。「灰神楽三太郎」「銭屋万助」などが代表。「ララミー牧場」など映画の吹き替えもした。

没年月日
昭和56年 3月30日 (1981年)

家族
父=相模 太郎(初代)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「相模太郎」の解説

相模 太郎(1代目)
サガミ タロウ

昭和期の浪曲師



生年
明治31(1898)年4月28日

没年
昭和47(1972)年2月12日

出生地
東京・芝神谷町

本名
小森 武治

別名
前名=東家 愛楽(2代目)

経歴
少年時代から浪曲に親しみ、17歳で東家小楽燕に弟子入りした。一時浪界を引いたが、21歳の時、東家愛楽の門に入り愛雀と名乗った。師匠が三叟と改名して2代愛楽を襲名、翌年ポリドールでレコード吹き込みの時相模太郎を名乗った。「灰神楽三太郎」(正岡容作)が大ヒットして一躍名を上げ、けれん味の多い語り(ケレン読み)でファンをつかんだ。「青竜刀権次」「権三と助十」「南京松」などが得意の外題。


相模 太郎(2代目)
サガミ タロウ

昭和期の浪曲師



没年
昭和56(1981)年3月30日

本名
小森 敬蔵

学歴〔年〕
日本大学芸術学部卒

経歴
初代相模太郎の二男で昭和47年2代目を襲名。大学出の浪曲家として人情ものや、お笑い浪曲を得意とした。「灰神楽三太郎」「銭屋万助」などが代表。「ララミー牧場」など映画の吹き替えもした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「相模太郎」の解説

相模太郎(初代) さがみ-たろう

1898-1972 昭和時代の浪曲師。
明治31年4月28日生まれ。東家小楽燕(あずまや-こらくえん),東家愛楽の弟子となり,正岡容(いるる)作の「灰神楽(はいかぐら)三太郎」で大ヒット。戦後民放の「浪曲天狗(てんぐ)道場」の指南番として活躍した。昭和47年2月12日死去。73歳。東京出身。本名は小森武治。初名は愛雀。

相模太郎 さがみ-たろう

北条時宗(ほうじょう-ときむね)

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367日誕生日大事典 「相模太郎」の解説

相模 太郎(初代) (さがみ たろう)

生年月日:1898年4月28日
昭和時代の浪曲師
1972年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

旺文社日本史事典 三訂版 「相模太郎」の解説

相模太郎
さがみたろう

北条時宗

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の相模太郎の言及

【浪花節】より

… このように各派に名手が輩出して全国に流行した浪花節も,大正中期以後,落語,講談とともに映画の進出に圧倒されて衰退の傾向をたどっていたが,昭和時代にはいって,満州事変以後,太平洋戦争にかけて,国家主義的な時代風潮を背景にして,ふたたび隆盛の様相を呈した。この時期には,《壺坂霊験記(つぼさかれいげんき)》の浪花亭綾太郎(1893‐1960),《佐渡情話》の寿々木米若(すずきよねわか),《天保水滸伝(すいこでん)》の2代玉川勝太郎,《清水次郎長伝》の2代広沢虎造,《紀伊国屋(きのくにや)文左衛門》の梅中軒鶯童(ばいちゆうけんおうどう),《赤城の子守唄》の春日井梅鶯(ばいおう)(1908‐74),《義士伝》の3代吉田奈良丸,《恩讐(おんしゆう)の彼方に》をはじめとする文芸浪曲の酒井雲(さかいくも)(1899‐1973),《唄入り観音経》の三門博(みかどひろし)(1907‐ ),《野狐三次(のぎつねさんじ)》の東家浦太郎(1919‐ ),《灰神楽(はいかぐら)三太郎》の相模(さがみ)太郎(1899‐1972),七色の声を使い分けた女流浪曲の雄2代天中軒雲月(伊丹秀子(いたみひでこ))など多くの人気者があらわれ,レコード,ラジオの普及,〈浪曲映画〉による映画とのタイアップなどによって,それ以前にも見られなかったほどに浪花節が大衆のなかに浸透していった。
[戦後の浪曲界]
 第2次大戦後は,軍事物や義士物など封建的演題への反動によって不振をきわめていたが,しだいに復活して,浅草国際劇場や明治座などの大劇場において浪曲大会を開催したこともあり,民間放送発足以来,大衆芸能の主要な種目としての座を獲得し,浪曲台本の専門作家も多く見られるようになり,一方,〈浪曲天狗道場〉のようなラジオ聴取者参加番組も製作された。…

※「相模太郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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