荘司 きく子(読み)ショウジ キクコ

20世紀日本人名事典 「荘司 きく子」の解説

荘司 きく子
ショウジ キクコ

明治・大正期の教育者 宮城県女子師範学校教師



生年
明治2年9月9日(1869年)

没年
大正11(1922)年7月24日

出生地
下総国香取郡(千葉県香取郡多古町)

旧姓(旧名)
野々宮

学歴〔年〕
東京高等女学校卒

経歴
明治20年に上京し、本郷の木村裁縫伝習所に通う。この時、小説家・樋口一葉の妹・邦子と親交を結び、家族ぐるみのつきあいが始まった。また、小説家・半井桃水の妹とも親しく、師匠を求めていた一葉に彼を紹介。その他、一葉に和歌を学んで教授料を納めるなど、生活の苦しい樋口一家のために尽くすところがあった。その後、東京高等女学校に進み、教員免許を取得。同校卒業後は、麴町尋常小学校皮切りに東京や千葉の小学校で教え、大正3年には宮城県女子師範学校教諭となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「荘司 きく子」の解説

荘司きく子 しょうじ-きくこ

1869-1922 明治-大正時代の教育者。
明治2年9月9日生まれ。麹町(こうじまち)小学校,盛岡女学校,宮城女子師範などの教師をつとめる。半井桃水(なからい-とうすい)の妹と同級生で,桃水を友人の樋口一葉に紹介した。一葉の日記には,野々宮きく子,または菊子という名ででている。大正11年7月24日死去。54歳。下総(しもうさ)香取郡(千葉県)出身。東京高女卒。旧姓は野々宮。名はきく,起久とも。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例